Expect unexpected

 ワールドカップサッカーの日本vsオーストラリアを見た。日本を応援しようというつもりは特になかった。おもしろい試合が見られればよかった。その点では、後半40分近くまでは取り立てて見所のない平凡な試合で、「これならぐっすり寝られる」と胸をなで下ろしていた。

 

 試合がおもしろくなったのはその後だった。つぎから次にフォワードを繰り出すオーストラリア。2点目まではともかく、とどめと思われた2点目の後も果敢にダメ押し点を取りに行く積極的なオーストラリアの姿勢は印象的で興奮してしまった。

 稲本も福西も、ノーマークに近い絶好のチャンスをきっちり決めることができない。リードしているから甘さのようなものが感じられた。何より、チームの進化に疑問を抱かされたのは、ロングスローから失点した後だった。「予期せぬ出来事」(それは単なる希望的観測にすぎないのだが)後、選手が心理的な空白に入ってしまい、それが追加点につながったように思える。このチームは本当にドーハの「悲劇」から進化しているのだろうか?

 

 そんなこんなで、試合終了後、2時間も寝付けなかった。