研究

ナヴィゲーションと空間認知

なぜ、地図が読める人とそうでない人がいるのか、なぜ目的地にうまく到達できる人とそうでない人がいるのか。これは私が心理学の研究をスタートした時のテーマでした。研究の中でそれらの答えが見えてきたと同時に、島影一つ見えない大海原で、密林の中でも同じような原理でナヴィゲーションが行われています。一見不可思議なその原理ですが、近年明らかになりつつある神経生理学的なメカニズムは、その合理性も浮き彫りにしています。数億キロを飛行する「はやぶさ」や巡航ミサイルが小さな昆虫と同じ原理でナヴィゲーションする!この分野は驚きの連続です。

地図の理解とナヴィゲーションの地図読みは違う

巡航ミサイルとオリエンテーリング競技者のナヴィゲーション

アウトドアナヴィゲーションから「はやぶさ」、ミクロネシアまで


リスクマネジメントと安全教育

 玄倉川での水難事故で子どもたちが犠牲になってから21年。その原因は何か、どうしたら事故から子どもを守れるのかを考えてきました。教育の世界では学校でのリスクへの注目が高まっています。エキストリームなアウトドアスポーツの興隆で、普通の人が高いリスクと隣り合わせで活動しています。こうした状況でのリスク認知や対応を心理学的に研究しています。いたずらに避けるだけでなく、リスクから豊かな経験が得られる、そんなリスクとも向き合い方を提案できることを目指しています。

子どもの危険認知は、大人とは異なる

アルパインクライマーのリスクの捉えと対処方略


過酷な自然環境での実践知

南極地域観測で、隊員の安全に貢献するフィールドアシスタントを対象に、過酷な自然環境でのリスクマネジメントの実践知(現場の知恵)を探っています。


その他の領域