10月に行われるナショナルチーム(NT)合宿に申し込んだ。
NT合宿いくと、あの世界選手権で輝いていた選手たちに会えるんだ、いや一緒にトレーニングできるんだ。ついていけるだろうか、相手にしてもらえるだろうか。トレーニングじゃあおいていかれて、味噌っかすになっちゃうんじゃないだろうか・・・
自分たちがNTを作ってきた僕たち世代は、そんな思いを経験することなく、気づいてみればNTの中にどっぷり使っていた。中にいるときには気づいていなかったそんな高みに触れる興奮と緊張感を、これから上を目指そうという選手たちは感じているのだろうか。NTの合宿申し込みのメールを送るとき、それと同じような興奮と不安を味わった(掛け値なし!)。
それと同時に、いったんNTを離れてしまうと自分の実力に対する疑いや不安はもちろん、世界を戦う選手たちとの間に心理的壁ができてしまう。つい、自分と彼らは違うんだという考えが無意識のそこから頭をもたげてくる。前から言われていることだが、NTにそうした壁があることも大事だし、壁をできるだけ低くすることも大事なんだろうな。
でも、壁を破っていくのはやはり選手自身だ。怖くても不安でも、その壁にチャレンジしていかなければ、トップに近づくことはできない。