倒れる

全日本リレーで最速タイムをたたき出した(プランナー山川いわく、「一番短いコース」。それで悔しくてラップと組み合わせ表を取り寄せたぜ。)反動が、翌日に来た。リレーの日は、作手のロゲイン・トレイルランの打ち合わせのため、豊橋に泊まった。疲れてはいたが、休養は十分のはず。実際朝からばりばり仕事して、「賤機山ハイキングコース・ナヴィゲーション・チュートリアル」を書き上げて、待ち合わせのため飯田線にのった。突然襲う頭の不調。気力と考える力が失せ、自分が今どこにいるのか、理性を働かせないと分からない状態になった。その日の夕方の打ち合わせ中には、とうとう頭痛とともに、机の上につっぷしてしまい、救急車で運ばれる始末。

 

 CTをとって、翌々日にはMRIまでとっても、異常なし。気になっていた首のレントゲンもとってもらったが、これも歳相応の状況だというだけ。大学の保健管理センターの内科医にも相談したが、血圧のチェックを数日して、結局これも「多少低めですね」という程度。

 この週は、疲れがいっきに出たのか、思考もネガティブになり、言語的ラベルを張れないネガティブな感情が頭の中に渦巻くようになって、何もする気も起きなくなった。前々から「うつ」を疑っていたが、これは絶対にうつの初期症状だろうと、いろいろなホームページをチェックすると、問診項目がかなりの率で当てはまる。

 

 週末が3連休なのをいいことに、「薬だと思って」我慢してだらだらすごす。子どもとも遊んで、笑って、研究もオリエンテーリングのこともできるだけ考えないようにして、だいぶ回復した。

 

 確かに、ここ1年は仕事は普通にしている上に週末は世界選手権の準備。ほとんど休みなしにやってきたことは確か。だが、一番思い当たることは世界選手権に出場しなかったこと。2004年は代表に漏れ、05年はもちろん代表になりようもなかった。世界選手権も確かにストレスには違いないし、身体的にはかなり追い込むことが要求される。でも、いってしまえば、日常のことも研究のことも忘れて、レースのことだけに集中することができる。結局精神的にはそれがいい休養になっていたのかもしれない。

 

 ますます、「命がけ」で代表を目ざさなくちゃ、と深刻にならない程度にトレーニングを再開しよ!