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トレッキングシューズの劣化にご用心

3日目の出発前にはがばがば。
3日目の出発前にはがばがば。

 8月の後半に北アルプスに出かけた。最初は高瀬ダムから入って、野口五郎→水晶→雲ノ平→太郎平→折立というルートの予定だったが、初日の朝から大雨だったので、急遽変更して、室堂にいって停滞、天候に応じて立山周辺を歩くことにした。登山後に立山にある登山研修所による用事があったし、縦走中に停滞している時間的余裕がなかったからだ。

 

 通常のトレーニングを兼ねた登山では、たいていトレランシューズで済ますが、縦走の予定だったので、2年ぶりにトレッキングシューズをはくことにした。5年ほど前にモニターで提供を受けたものだった。初日は停滞だったが、室堂から雷鳥沢のキャンプ場まで問題なく歩いた。そして翌日は天候が回復したので、劔御前小屋から立山を縦走した。ところが後半気づくと、アッパーのサポートのプラスティックが切れていた。左右ほぼ同時に切れていたので、劣化によるものだろう。それと同時に、アッパーとソールの間の接着がはがれはじめていた。

 

ダクトテープで、一応かっこよく収まったように見えたが・・・
ダクトテープで、一応かっこよく収まったように見えたが・・・

翌日は、室堂から遊歩道のようなルートを通って美女平まで下る予定だったが、距離はそれなりにある。今回試しに持ってきたダクトテープでアッパーとソールが分離しないように止めてみた。ダクトテープは頼もしく思えたし、実際それ自身が摩耗することはなかったが、雨の中だったので、30分ではがれてしまった。次にナイフにつけていた細引きで締め上げた。これは時々緩むので、締め直す必要があったが、ほぼ6時間以上の歩行に耐えた。

 

 

 トレッキングシューズの劣化は、メーカーも共同で啓発しているが、これほどいっきに劣化が進むことにはびっくりした。そうならないように注意して使うことはもちろんだが、いざという時対応できる装備やアイデアを持っていることも重要だとつくづく実感した。