第59次南極地域観測隊

一昨日の6月23日、第59次南極観測隊の隊員が正式に発表されました。http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/06/1387037.htm

 

59次隊は夏隊41名、越冬隊32名の合計73名で構成されています。夏隊というのは、11月に出発し、南極に約1ヶ月半滞在し、3月末に帰国する隊員。越冬隊員はさらにそこから1年間南極に滞在し計1年4ヶ月して帰国する隊員です。南極観測隊というと昭和基地で1年過ごす越冬隊のそれが強いでしょう。なにしろ夏隊はオーロラさえ昭和基地では見ることができないのですから(ずっと白夜)。

 さらに言えば、南極観測はその名のとおり観測・研究活動ですが、厳密な意味で研究観測に携わる人は32名中の14名に過ぎません。

じゃあ、あとの18名は何をしているかって?1年間外部との接触もできずに観測活動を続けるには通信環境の維持管理が必要です。土木・建築作業も必要です。もちろんシェフもお医者さんも必要です。1年もいれば、機械のメンテナンス、環境保全、事務仕事も必要になります。過酷な環境の中での研究の安全を守る野外支援も欠かせません。つまり直接的に研究に携わる14人を18人が支えてこそ南極観測が成り立っているのです。彼らは「設営」と総称されます。日本語ではややわかりにくいが英語でいえば、logistics、明快です。

 

観測・研究者は自分の研究に対する強いモティベーションで南極に赴きます。一方、設営の人のモティベーションは様々です。でもその根底には「国家事業」である南極観測を支えたいというやはり強い思いがあります。

 

彼らの他に南極観測隊には「同行者」というくくりがあります。これは極地研究所の正式事業ではないが、広く研究者に昭和基地や南極観測隊の資源を提供し、研究に役立ててもらう仕組みです。同行者は、自費(多くの場合は自分で獲得してきた助成金など)で参加します。

 この冬、私は数年来の計画を実現させ、同行者として南極観測隊に参加することになりました。最大ハードルは健康診断かも・・・。

 

研究者はもちろん、設営の人や同行者は何をするために南極を目指すのか?そんなことも含めて、より多くの人に南極観測の今を伝えるためにブログをスタートすることにしました。11月27日成田出発まであと5ヶ月です。