山開き

護摩をたいているところ。
護摩をたいているところ。

 7月1日、村山口登山道に地図調査に出かけた。調査に入る前に浅間神社の境内をゴールにできるかどうかジャンボで聞いてみようと寄ってみると、人だかりがしている。どうも祭礼らしい。宮司とおぼしき人に尋ねると、それなら(氏子)総代に聞いてくれという。受付には総代と区長がいて、あっさりOKとなった。

 

 たたずんでいた人に聞いてみると山開きだった。そうか、今日は7月1日なんだ。数ある富士登山ルートの中で最も歴史があり、近年ようやく復興が進みつつあるのが、この村山口登山道である。この浅間社は登山道の出発点でもある。京都の聖護院から行者が、英国大使館からは大使がやってくる(初めて富士登山をした外国人が英国公使のオルコック)という。たまたま通りかかったロブは、すぐに調査にいってしまったけれど、これは見るっきゃないよ。

 

 ふんどし姿の山伏と子どもたちがまず水垢離をし、そのあと行者姿の一行が登山道にかけられた縄を真剣で切り、ホラ貝を鳴らしながら登山道をあがっていく。圧巻は護摩炊き。まず山伏の一行が結界に入る。その後遅れてきた山伏をまことの聖護院系の山伏かどうかを「問答」で延々と確認する。

 

その後、山伏が境内の結界の中で四方に矢を放ち、斧と宝剣で厄払いをする。矢を放つ役を務めたのは地元の人らしく、に緊張していた。その表情は集中の極み見えた。最後に和太鼓をたたきながら経を唱えるなか、護摩段に火がともされ、境内の杉木立の中が煙に包まれた。

水垢離の様子
水垢離の様子

来年の7月1日は日曜日。是非静岡のオリエンテーリングのついでに!一見の価値あり。