身体の使い方

ずっと痛かった右肩を、合宿の時に吉田勉に見てもらった。腕を動かしてみたら、勉から「腕じゃなくて肩全体が動いている」と指摘された。確かに鏡で見てみると、腕だけで済むところが、肩の筋肉を使って腕を持ち上げていた。彼に指示されたとおりに動かそうとすると最初はうまく動かない。

 

ようやく動くようになると、これまで感じたことのない場所に筋疲労を感じた。インナーマッスルを使わずに肩を動かしているというのが、勉の診断だった。 

 

こんな単純な動きですら、自分の意図通りに身体を動かせていないこと、新しい動きをしてみるという発見があることが新鮮だった。きっとランニングの脚の動きにも、同じように今までできていなかった単純な動きがあるのかもしれない。そんなことを考えると、まだまだ現役で走って、新しい発見をしてみたいという気持ちになってくる。