カテゴリ:2019年8月



「村越さん、61次参加されるんですよね。期待しています」と、地学の研究主任の菅沼さんから声を掛けられた。湖沼にボートを浮かべる観測をするという。門外漢の僕には今ひとつピンとこなかった。湖沼だったら気水圏の研究?
例年観測隊の夏隊の調査研究期間は40日。ところが、今年の61次の夏隊は約2週間短く、たった25日しか昭和基地にいられない。その最大の理由がトッテン氷河周辺の観測である。なぜそんなに大事なのか?現在、3つある南極観測の重点テーマの一つが、「海洋と南極氷床の相互作用の研究」だという。そう言われても、素人の私にはよく分からない。